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森山開次「新版・NINJA」を子連れで観てきました

最近オススメされて一家で「しまじろうコンサート」に行きました。大した感想もなかったので記事にはしなかったのですが、こどもに対して思ったことが一つ。

佐木小梅
佐木小梅

これが舞台芸術のすべてだと思われたら嫌だなぁ…

ということで5歳になったばかりの長男を連れて、こども(4歳~)OKのダンスの舞台へ。

森山開次「NINJA」パンフレット
森山開次「NINJA」パンフレット

森山開次さんは受賞歴多数のコンテンポラリーダンサー、振付家。東京パラリンピックの開会式にも関わっていましたが、NHK(Eテレ)に出演したり、さまざまに活躍中です。近年は舞台のチケットにこども料金を設定したり、こどもに舞台を観てもらう取り組みもされています。

ロビー展

「NINJA」本編の前に、会場が素敵!新国立劇場の企画で、過去に上演したオペラの衣裳や小道具などを展示中でした。これから芸術に触れるぜ!という気持ちが高まります。

初代アート・ロフト「神話への旅展」
初代アート・ロフト「神話への旅展」

時間がなくてあまりじっくりとは見ませんでしたが、解説なんかもしっかりしていて見ごたえがありそうでした。

客層

ほぼ満席で、9割以上は入っていたように思います。大部分が大人かなという予想に反して、子どもがかなり多かった!3分の1くらいは子供だったかもしれません。ファミリーが多かったですが、ダンス教室かな?と思しき団体も。

中学生からは大人料金だったのでおそらく小学生の子連れが多かったのではないかと。ちなみに子供もまだマスクは必須の様子です。

構成・演出

結論ですが、素晴らしかった!大人にも子供にもおすすめします!笑えるシーンもまじめに踊るシーンもあり、たびたび舞台鑑賞している大人(わたし)も、総合舞台芸術として大変満足度が高かったです。
音楽と照明と衣装と大道具と、すべてが調和していて「何が欠けても別物になる」という印象を受けました。音と照明と衣装が違うものだったら大人向けコンテンポラリー作品になるだろうな。大人向けだったらされないであろう解説を照明とか音楽でしてくれる感じです。とっつきやすくて、そういう意味ではダンス鑑賞をあまりしない大人へ入門編としてもオススメ。

忍者だけでなくカブトムシ、蝶、カエル、ヘビ、ナメクジなどの生き物もモチーフになっていて、各ダンサーのバックグラウンド(新体操やクラシックバレエなど)を生かして楽しく表現されていました。第2部でも自然現象を表現していたのかな?という部分があったり。山火事とか雨とか。
衣装も前半と後半で着方を変えることで、感じが変わってよかったです。

第1部 45分・休憩 20分・第2部 45分という短めの構成で子供に配慮されていました。前半は子供向け、後半は大人向けという感じ。舞台装置や見た目の華やかさを楽しみたい人は前半が好きだったろうし、踊りまくるダンサーが見たいんじゃ!って人は後半で満足するし、よいバランスだったと思います。

開場時から巻物が舞台上にあり、手裏剣がぶら下がっていたり忍者っぽい雰囲気が出ています。ギリギリの入場が多く5分くらい押しましたが、開演すると忍者らしきキャストたちが忍者らしい動きで踊りながら登場します。

巻物を簡単に開いちゃって「密書じゃないの?忍者が中身あけて見ちゃうの!?」と思ったら中は折り紙の図解でした。笑 手裏剣の折り方!
プロジェクションマッピングって駆使しすぎると「もっと身体で勝負しろよ!」と思ってしまうのですが、身体でもちゃんと表現した上でこれくらい活用しきってくれるなら好きだな。こどもには特に、わかりやすくなります。
身体で表現して、その後に映像で補足解説…みたいな流れも多く、折り紙をしているっぽい動きだなーと思ってたら本当に折り紙だったとか、ちょっと時間差でネタバラシするのも想像力を使えるからよいですね。

大道具は畳や三角形のオブジェなどがありましたが、ちゃんと必然性があって楽しめました。
三角形のオブジェからなめくじが登場するのも、胎内に還っていくようなイメージもよかった!

「こっそり、ひっそり…♪」という曲が頭に残って楽しいし、歌舞伎のような語り?台詞?にのせて動くのもわかりやすく面白く、第1部はたびたび笑いが起こっていました。

それにしても感心したのは見立て。格子の座布団を回転させながら投げると手裏剣に見えるんですよね!その発見がすごい!天狗の鼻から受精する感じとか、直接的じゃないのに大人の日本人ならわかるだろうなっていう部分もありました。

そして、森山さんの振付が好きだなあ…

根底に流れるテーマ

「忍者」がテーマということですが、全体を通してみると「生命の本質は忍ぶこと」という感覚を覚えました。森山さんの作品は必ず「いのち」に言及しているように感じて(主観ですが)、それがまた好きなのです。

前半と後半は一見「子供向け」「大人向け」に分けているようですが、リンクしているようにも思います。第1部は蛙がなめくじを食べておしまい。第2部は雨が降った水の中に忍者が飛び込んでおしまい。第2部の最後は受精した胎内が燃えて山火事になり、その後に雨が降って水がたまってピチピチいってるところに入って終わるのも生命を感じました。食べて次の命を繋げることと、女性の胎内を連想したところから生まれた水場へ還っていくイメージの繋がり。もちろん水の中へ忍者が隠れたというだけかもしれないけど、「命を繋いで君たちはここにきたんだよ」というようなメッセージを感じました。

「獲物を得るために忍ぶ」「自然現象を堪え忍ぶ」といった、「忍ぶ」ということについてのオムニバスなのかな~と最初は思ったのですが、考えているうちに上記のような考えに至りました。もちろん本当のところはわからないけど、私はそういうものを受け取りました。
子どもはそんなに深く考えないだろうし何もわからないかもしれないけど、大人が本気で表現して日本の「忍ぶ」ということを何かしら感じてほしいということなのかな。性的なこともちゃんと向き合っているのがさすがです。

子供の反応

うちのこどもは、しまじろうコンサートは終始無反応・無表情で鑑賞し、終わった後に「面白かった」と言っていました(本当か?)。「NINJA」はあまり見たことのない動きが繰り広げられるためか前のめりで観ていたように思いますが、どうだった?と聞くと「怖かった」「途中で飽きちゃった」というような感想でした。年中さんにはちょっと早かったかしら。

日本的なもの、民俗的なもの、それに真剣な大人ってちょっと怖いですからね。

会場内のこどもたちの反応は結構大きかったです。三点倒立(両手+頭で逆立ち)とかリフト(人が人を持ち上げる)とか新体操の手具使いが見られるシーンでは「すごーい」「わあー」という声があがり…そうだよね!こういう舞台を見慣れると普通に感じてしまうけど、すごいよね!
さすがに怖いような薄暗いシーンでも泣き声が聞こえることはなかったです。

上記のとおり45分×2部構成ですが、未就学児など長時間鑑賞するのが難しい小さい子は前半だけで帰るのも一つのアイディアかも。うちの子はわりと静かにしていられるほうですが、45分が限度な気がしました。第1部も最後の5分はちょっとモゾモゾしていたので小声で励まして最後まで観ました。

更にトイレ休憩の後に客席に戻ると「なんでまたここに来たの?」と帰りたそうにしていました。笑 後半は舞台に集中するのは無理そうだったのでシールブックを与えたり「寝ていいよ」と言ったりオペラグラスで遊ばせたりしていたのですが、ずっと隣でモゾモゾ…私も開次さんのソロなどの見どころに集中できませんでした…

とはいえ、こういう上質な芸術を子どもには見せたいという親心。それは満たされました。

まあ個人差があるにしても小学校の中学年くらいになれば楽しめる子が多いのかな?と思います。何かしらのダンスを習っていたり、Eテレの「にほんごであそぼ」なんかが好きだとバッチリ。音楽のおかげもあって第1部のEテレ感はすごかったです(NHK教育「からだであそぼ」の音楽を手掛けた川瀬浩介さんが音楽を担当していました)。

しまじろうコンサートと比較すると…

正直、こども向けの舞台としては「うちの子にはちょっと早かったかな…」と思いました。けど絶対心に残る経験になったと思います。帰ってから折り紙で手裏剣を折ってもらったりしていましたよ(ママは手裏剣が折れません)。
こども向けだからって手加減しない。手を抜かない。そういう大人の姿(ダンサー)を見せられた。さらに大人も楽しめて深みも感じる作品でした。

というわけで総括すると、チケット安すぎじゃない?笑 S席でも大人6600円こども3300円。A席なら大人4400円こども2200円。しまじろうコンサートは大人もこどもも3580円ですから。うちはA席で親子2人だったので、これだけ上質な芸術をS席の大人1人分と同じ値段でこどもにも見せられて、すごいコスパです。

しまじろうコンサートは対象年齢がずっと下だし、わかりやすい参加型のコンサートが悪いわけではないけど、「子どもにはこんなもんでしょ」感があったんですよね。大人は退屈だしそのわりにチケット高いし、これなら映画の方がいいわ…と思いました。今回の「NINJA」は「こんなもんでしょ」感なく、本気が伝わってきたのですよね。表現方法は子供にもわかりやすいように工夫しながら、でも子供を見くびることはしていない。親としても嬉しかったです。
我が子も口では「怖いからしまじろうの方がいい」と言ってましたが、かじりついて前のめりで観ていたからな…絶対にこっちの方がいい影響を与えたと思う(ひいきめですかね)。

なお【こどもちゃれんじ】およびしまじろうに文句があるわけではなく、大変感謝していますよ!しまじろうコンサートのキャストが手を抜いていたとかそういうこともまったくなく、コンテンポラリーの舞台とは違った良さがあると思いますので、誤解のなきよう。

周辺情報

13時開演だったので、例によって東京オペラシティでランチしてから行くことにしました。さあ何を食べようか…

東京オペラシティ優待サービス
東京オペラシティ優待サービス

こどもが「ハンバーガーがいい」というのでロッテリアに行ったのですが、新国立劇場の前売りチケットをクレジットカード決済で購入していたので手元にチケットがなく、みすみす10%オフを逃しました…次回はコンビニ受取にしようと思います。劇場へチケットを取りに行ってからオペラシティで食べてまた劇場行ってって大変だもんね。

ロッテリアにはキッズセット(選べるバーガー+Sポテト+ドリンク+おもちゃ)税抜537円がありました。おもちゃもプラスチックのくだらないおもちゃでなく、シールブックのようなノートやすごろくなどが選べて、好感を抱きましたよ。デザートがついていないことに気づかないくらい、お子様ランチ大好き長男は大喜びでした。舞台自体はあまり気に入らなかったようですが、終わった後「今度はごはんだけ食べにこよっか」などと言っていました(*´▽`*)笑

私は単品でバーガーと飲み物を頼みキッズセットのSポテトはこどもと半分にしましたが、あまり満腹になると眠くなるのでちょうどよかったです。

そして鑑賞後にはおやつを。私はイタリアントマトのズコッティが食べたかったのですが、こどもがアイスがいいというので譲りました。45分×2セット、頑張ってましたからね!

セガフレード・ザネッティ・エスプレッソ
セガフレード・ザネッティ・エスプレッソ

私は前から気になっていたメッツォメッツォ(エスプレッソ+チョコレートドリンク)をカフェインレスで!アイスの盛りが予想外によかったのでこれも半分に分けました。ほぼ球体になっているくらいの盛りです。アイス300円、アイスメッツォピッコロサイズ(S)470円の半券チケット割引10%で税込693円。

セガフレード・ザネッティ・エスプレッソは前回もお世話になりました。鑑賞後にちょっとお茶するのにもってこいなので、舞台の感想を語り合っている人たちもチラホラ。一休みしてから親子とも大満足で帰宅しました(こどもはアイスを食べたことにより満足)。

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