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「鬼滅の刃」吾峠呼世晴原画展に行ってきました

ご存じ「鬼滅の刃」の原画展に行きました。もはや説明の必要もないくらい有名な漫画です。原作わりと好きだし行きたいな~とフンワリ思っていたら前売りの抽選だけでチケット完売しているという事実!慌てて最終期間のチケット抽選に申し込みました。限定グッズなどもあるようだし朝イチに行きたい人が多いだろうと読み、夕方の遅い時間で申し込んだらチケットがとれました!

なおこの記事の公開時点で東京会場の開催は終わっています。

来場者の客層

自分がオタクであることを忘れ、ガチなオタクの人が多いのでは…?オタクこわい…と思いながら出かけましたが、「最近のオタクは擬態がうまい」という事前情報の通り、六本木らしいオシャレ民の中に違和感ある人は目につきませんでした。というかオタクじゃない人も普通に来るよね!笑

だけど大人でも緑と黒のブロックチェックの服を着ている人は複数見かけました!主人公の炭治郎カラーですね。市松模様までは持ち出さないけど気持ちだけはという気概、感じましたよ!大正時代が舞台の作品なので大正ロマン的な着物の人も多いんじゃ!?と期待して行きましたが、意外にきものの人は2,3人しか見付けられませんでした。残念。

オタク活動を一生懸命している20~30代くらいの女性が多いのかなと勝手に考えて訪れましたが、老若男女の偏りなく集っていたのが印象的でした。小中学校~中年の女性とその家族がやはり多かったは多かったですが、幼児を連れた若い夫婦や初老の男性も。子供は大体キャラグッズを持ったり着たりしていました。きゃわいい(*´▽`*)

鬼滅の刃のストーリーを知らずに来ていた人がいて驚き!その人には熱心な同行者が細かく説明していました。子供もいたけどアニメしか見ていないのかなって感じのこと話していましたね。始終距離が近いから結果的に盗み聞きになっちゃってゴメン。

展示内容~生原稿

一言にするなら…超よかったです!!!!2000円かぁ~展覧会では高い方だなぁ~と思ったけど内容を鑑みればリーズナブルでした。プリント色紙もついてきます。「原画展」なのでもちろん主役はナマの原稿なわけですが、背景にあたるセットもすごく気合を入れて作ってありました。集中してしまうと近くの原稿しか見なくなるから見逃したものがありそうでもったいなかった…

6つくらいのパートに分かれた展示で、そのパートを通り過ぎると後戻りできないのです。その中でなら自由な順で鑑賞できるんですけどね、混んでいるからなかなか思う通りには見られない。それでも足元の方に印刷してある漫画(そのパートの展示に関連する、本編漫画の抜粋)を見ながらゆっくり列が進むのを待てました。

人気の美術展ではわざと肩で押してきたり周りを全員敵だと思っているような人もたまにいるけど、鬼滅ファンという連帯があるのかこの展覧会は混雑した中でもお客さんみんなマナーが良かったです。

展示原稿のチョイスには吾峠先生も関わったそうですが、数々の名場面が展示されていて「あの場面がなくて残念」というのはなかったです。それくらい点数も多い!

青い鉛筆の迫力

モノクロ印刷だと青い色が写らないため、青い鉛筆の跡が消されないで残っていました。下書きも青い鉛筆でしているのか、青い下絵を消さないままの原稿も結構ありました。消えているのもあったんだけど、「忙しい時は青で描いたまま消さない」とか裏ルールがあるんでしょうか。

トーン貼り、修正などの指示の細かさがすごい!そういう指示も全部青なんでもちろん完成コミックスを見ただけではわからないことばかりですけど!コミックスのあとがきやら読んで吾峠先生って性格よさそう~と思っていたけど、仕事にはとても厳しいんだろうなというのが伝わってきました。ほんのちょこっとだけ修正もれも発見!アシスタント何人いたんだろう…戦闘シーンなんてものすごい描きこみだし修羅場だったんだろうな…連載中は一秒も休めないんじゃないの…?

溜息が出るほど本当に細かいです。「黒く塗るところは×」「白いところは○」って単純な指示で終わりじゃなく、背景や集中線を描いても終わりじゃなく、トーンを貼ってもまだ終わらず、人物が引き立つように更に周りを白抜きしてトーンもグラデーションに削って、それから戦闘シーンは画面全体にホワイトを飛ばして…そこからまた修正入ったりしているんですね。確かに描きこむほどに効果的になっているのがわかるんです。頭の中に完成原稿があるのかな?すごい迫力でした。

最終戦の無惨赤ちゃんの黒目を描いてから消してあったり、悲鳴嶋(ひめじま)さんが最期の涙を流すところで1コマ前は涙の跡を消してあったり、作画上の大きな変更もわかるので裏話が好きな人も嬉しいと思います。最後の最後まで細かく修正して完成度上げてたんだな…とプロ意識に感じ入ってしまいました。素晴らしい原画が残るアナログ原稿でやってくれたことに感謝したいです。

作画や線

キャラクターだけ見ると、実写っぽい画風じゃないですよね。だからその画風だけを見て、「絵が超うまい」という印象はなかったんです。でも超うまいんですね!今さらすぎますけど!!

無限城の戦いなど終盤は、人物の表情がとても流れにのっていて線がいきいきして素晴らしかったです。特に風柱の表情が線に抑揚があって好きだったのですが、頭がベタ塗りの黒じゃないからでしょうか。そしてね、斬撃の軌道とかコミックスでは細かく見てなかったけど(すんません)…なんって丁寧な仕事なんだ…攻撃シーンがとてつもない。岩柱の鉄球とか上手すぎて戦慄。どこまで本人が描いてどこからアシスタントの手によるものかは不明なんですけど、どこをとっても丁寧です。序盤は人物の顔の修正も多かったけど、最後の方はそれもなくなってきて、連載の中でもどんどん絵が上達しているのがわかりました。この上達した状態で次の連載始まるのが楽しみですね(今は虚脱状態かもしれないけども)!吾峠先生の次の連載が始まったら週刊少年ジャンプ本誌を買ってしまいそうな自分が怖いです。これが沼というやつ…!?

絵をじっくり見たいのに名作だからストーリーを追ってしまいがちになる!自分を叱咤して原稿に集中しました。これを週刊でやるって神がかってますね。決して作画だけでないのに。

台詞の変更、スタッフの尽力

原稿なのでどうしても作画だけに注目してしまいがちですけど、枠外の青い鉛筆に注目するとネームから台詞の変更があったところなどにも気づきます。個人的には兪史郎(ゆしろう)が悲鳴嶋さんを手当てする時の呼び方「この人」が「コイツ」に変更されていたのが印象的でした。 兪史郎らしさ増しましたよね!

アシスタントの尽力もうかがえてよかったです。前述の細かい修正をほとんどモレなく描ききり、背景などもとても綺麗。序盤は細かく説明するような指示だったのに、それがだんだん簡単な言葉になっても通じているところに連帯の強さを感じました。台詞等の活字を貼るのは編集の領域なのか専門の担当者なのかわからないけど、そのあたりの苦労も想像できました(黒い背景に白抜きの文字貼るの大変そう)。作者そのひとは言うまでもなく、たくさんの人が折り重なるように作品を支えていたのがひしひし伝わってきました。「一人でできることなんて何もない」「みんなでやり遂げる」って鬼滅の刃のテーマの一つでもあると思いますが、作品を作る中で得られた実感でもあるんだろうなと感じました。

カラー原稿、そのほか

カラー原稿は数えるほどしかありませんでしたが、個人的にはカラー原稿よりも指示とか修正とか入った鬼気迫るモノクロ原稿に見応えを感じました。カラー原稿は一度黒線を描いて印刷してからあらためて色を塗っているように見えました(違ったらゴメン)。滲むからかな?

柱ゾーンで各人物に焦点をあてた展示もありましたが、水柱と炎と蟲に人が殺到していたようです。蛇柱が驚くほど不人気でじっくり見られました。なんで…?アニメではまだ嫌な奴って印象しかないから??原作で伊黒さんの良さを知っている人はストレスなく見られてお得かもしれません。

展示内容~写真撮影エリア

鬼滅の刃原画展 0巻
0巻表紙のイメージらしいです

会場に入った最初のゾーンはコミックスの表紙たちと、等身大の「0巻」イメージ像。こういう、写真を撮ってくださいコーナーも作らないとなかなか拡散しないですからね。みんなカメラを向けていて近くでは見られなかったけど、二人の顔はなんだかフワフワした素材に見えました。綿を詰めてる感じ…?

あとは空間どうなってるんじゃいという無限城。

鬼滅の刃原画展 無限城
モニターなども駆使した無限城

これもみんな写真を撮っており、写り込みを警戒してか長居する人はいなかったです。壁紙とモニターと立体的な造形を組み合わせて無限城感を出してありました。音楽も三味線などそれぞれのエリアのイメージに合ったチョイスでよかったです。公式ソングは流れていなかったようです。

展示内容~描きおろし

書き下ろしのイラストは5~10枚くらいあったように思います。

その界隈で話題になっていたという鱗滝さんの素顔(主人公・炭治郎に剣術を教えてくれた師匠。素顔が優しすぎて鬼にナメられるため常に天狗のお面をつけているという設定で、本編で素顔は出てこず)のイラストもありました。垂れ眉、垂れ目で確かに優しすぎる印象のお顔でした。厳しいセリフを吹き出しでつけていたのですがそのアンマッチがまた吾峠先生的ギャグセンスを感じられ素敵です。

画集用に枚数を描きすぎて収録できなかったというイラスト(蛇柱が恋柱を抱っこして花を見上げている様子=公認カップル)と、アニメで頑張っている二人(炎柱と音柱)が一緒にポーズを決めているイラストもモノクロでしたが見ごたえ十分!

会場に入っていく通路にキャラクターが「こっちこっち!」と誘導してくれているようなパネルがあったのですが、それも書き下ろしなのかな?鬼滅の刃は他のイベントなども色々あったみたいですが行っていないのでわからず。

カフェとグッズ

カフェは激混みな上に空腹じゃなかったので入らずでした。メニューはかわいかったですよ!SNS映え必定。

グッズはめっっっちゃ売れていました。補充が間に合ってないんだか売り切れてるんだか、棚はガラガラ!会期の最後の方だったので入荷もしないのかもしれませんが、ものすごい人気ですね。

私は特にグッズが欲しいと思わないタイプなので一通り見て出てきましたが、しばらく鬼滅経済は続きそうだなと感じたショップでした。どんな業界の人と話しても大抵が恩恵を受けているという話を聞きます。

声を大にして言いたいのは

大阪会場行けるならみんな行って!!!

原作を読んでいないと原稿に集中できないだろうから一読してからの訪問をオススメしますが、原作ファンでなくても人の手仕事が好きな人や美術展が好きな人も。それくらい良かったです。久々に興奮しちゃった。

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