赤ちゃんが新生児の頃からギャン泣きで悩むパパママはとても多いと思います。2人育てて「原因不明のギャン泣きの理由は眠すぎか暑すぎ以外にはない」と思うので、対策などをご紹介します。
- 夜だけギャン泣きする
- 寝る前のギャン泣きがひどい
- 夜中のギャン泣き(いわゆる夜泣き)
などは、間違いなく眠りに関するトラブルの一つです。実家の父などは赤ちゃんが泣いていると「オムツが濡れたんじゃないか」「腹が減ったんじゃないか」と言いますが、そんなことはありません(それくらいしか思いつかないのでしょうが)。ちょっとお腹がすいたりオムツ濡れたくらいではフニャフニャ泣くことはあってもギャン泣きはしないものです。
やたら自信満々だな…と思われるかもしれないですが、これは何百人と赤ちゃんを見てきたカリスマベビーシッターのトレイシー・ホッグさんの考えによって裏付けられているのです。THE虎の威を借る狐(*´▽`*)妊娠中にトレイシーさんの本を読んでから子育てに入り大変助けられたので、自分の経験とミックスしてお伝えしますね。
暑すぎる問題
赤ちゃんがどうしようもなく泣くのは、大抵は疲れすぎ(眠すぎ)です。ですが「暑い」もギャン泣きの原因になります。寒くても泣かないけど暑いと泣くのです。これは夏というより冬に注意が必要です。
寒いんじゃないかと着せすぎることがあります。特に冬の新幹線は暖房がきいている上に電車のように外気が頻繁に入ってこないので、コート類は脱がせた方がよいと思います。肌着一枚でもまだ暑がって、涼しい通路に出たら落ち着いたことも。
寝かしつけではなく、一人で眠る練習を(ネントレ)
こんな寝かしつけをしていませんか?
- ゆらゆら抱っこ→背中スイッチでエンドレス寝かしつけ
- 子守歌を歌う、音楽を聞かせる
- ドライブに連れ出す
- 皆のいる場所、明るい場所で寝かせようとする
これらはトレイシーさんのいうところの「その場しのぎの育児」であり、赤ちゃんが自分の力でウトウトと眠りにつくことができないので永遠に親が付き添って手伝い続けなくてはいけません。
赤ちゃんが眠り方を身に着けてくれれば、夜はギャン泣きとも無縁で「おやすみ」とベッドに入れるだけでひとりでに眠ってくれます。寝かしつけは2秒なのです。もちろんそこに至るまでは大変ですが、「何年も自分の時間がとれない」状況と「最初の数か月だけ苦労する」状況は、どちらがよいでしょうか。だいたいどんなやり方でも産後の数か月が大変なのは変わりません。それなら具体的な目標をもって頑張る方がよいと思いませんか。
赤ちゃんが一人で眠るには
まず赤ちゃんの身になってみます。

生まれてくる前は真っ暗であたたかくてぎゅっと狭い子宮の中で、口を使っておっぱいを飲まなくてもヘソから栄養補給されていました。
きばってウンコする必要もなく、ずーっとウツラウツラして過ごしていました。
しかしオギャーと生まれ出た瞬間から待ったなしで呼吸をし乳を飲みウンコしなければならない!しかもこれまで包んでくれていた子宮がなくて不安!
こんな状況です。これまでは24時間ウトウトしていたのに、今度は「眠りに落ちる」というステップを踏んでいかなければいけません。経験がないことは誰も簡単にはできませんから、最初は手伝いが必要です。でもうまくいけば最初の数か月だけで済みます。
「うちの子はよく眠るみたい♪」の罠
新米ママパパが知らずに間違いやすいポイントは、「本当の生まれたての赤ちゃんは眠りまくる」ことです。新生児は大変疲れやすく、隙あらば眠ります。いわゆる寝落ちです。これは意識していないといけません。
この生まれて間もない1~2週間くらいの時期に「抱っこしたまま眠りに落ちる」経験が赤ちゃんの中で積み重なっていくと、取り返すのが大変になります。
生まれた瞬間から心掛けたい習慣
- 抱っこしたまま、おっぱいをくわえたままで眠らせない
- 眠りに落ちる瞬間は赤ちゃんが「今ベッドにいる」とわかるように
- 眠らせる姿勢、環境は毎回同じに
とはいえ抱っこしたまま、おっぱいを飲みながら寝てしまうのが新生児です。目を閉じてしまったらすかさずベッドに置き、オムツを開いたり手足をマッサージしたりして一瞬だけでも目を開けさせてから本格的な眠りに入るようにするのです。
産院や家の環境もあるでしょうが、今後数か月の鍵を握る新生児期に「正しい寝かしつけ」を始めるのは本当に大事です。これは「今後はこういう感じであなたは眠るのよ」と教えてあげています。裏を返せば「こういう環境に入ったら眠るものなんだな」と刷り込むということでもあります。
・何も見えないくらい真っ暗な環境を作る(窓のある部屋は遮光カーテンを)
・静かな環境を作る
・おくるみでギュッとくるむ
このあたりが大切なポイントです。我が家は1人目を迎える前に1級遮光カーテンを買いました。金銭的に難しいならダンボールなどで目張りするのも一つの手です。
おくるみは何枚あっても困らないエイデンアンドアネイ。出産祝いでも定番なので、もらうことを見越して生まれる前に自分で買うなら3~4枚あればひとまず困らないかと思います。
スッと眠らなくなったら、途中で起きたら
親だって眠いので安易に口を塞げるおっぱいを与えたいところですが、お腹もすいていないのにおっぱいを与えているとしっかり飲まず地獄のループに入ってしまいます。眠らせるテクニックとしてはトレイシーさんの本で「シューシュートントン」と「PU/PD」というやり方が紹介されています。
- 「これから眠る」「今は眠る時間」とわからせる
- 安心させる
ということが大事です。部屋を真っ暗にしておくるみでくるんでやり、やさしく「おやすみ」ということで「あ、これから眠るんだ」と赤ちゃんがわかるようになります。どれくらいの時間で赤ちゃんが疲れるかを把握すれば、ちょうど眠くなる時間にベッドに入れてあげられます。
「シューシュートントン」のシューシューは口で出す音、トントンは背中をたたく音です。トレイシーさんはこんなこと書いていませんが、推測するに…「真っ暗」と「おくるみ」は子宮の暗さと狭さを再現していて、「シューシュー」は子宮の中で聞いていたママの血流の音、「トントン」は心臓の鼓動の振動を再現しているのでは?新しい環境は不安だから、前にいた場所を再現して安心させるということではないかと思います。「赤ちゃんがよく眠る音(胎内音)」というのもありますが、再生するのが大変でなければ口でシューシューしなくてもこういう音源でもよいと思います。夫は自分のシューシューを録音してリピート再生していました。
赤ちゃんの体内時計についてはトレイシーさんも「この月齢だと●時間ごと」とかって書いているのですが、私はジーナさん(これまたカリスマナニー)の提案するスケジュールに従っていました。ジーナさんのスケジュールは時間で刻んでくれているのでトレイシーさんより考えることが少なくて済みます。選択疲れが少ないから特に色々疲弊する産後すぐはかなりよいです。とりあえずスケジュールに沿ってやってみて、うまくいかなかったらトレイシーさんの本を参照するというやり方でやっていました。
ジーナ式はメリットが多いですが、一番実感したのはパパが積極的に関われること。夜中に赤ちゃんが泣くと「おっぱいじゃない?」「ママがいくしかないよね」という空気になりがちですが、このやり方なら時計を見て「お腹がすいているわけがない」とわかります。夜泣きの対応を輪番にすることもできるので、孤独感やパパへの憎しみが薄れます。笑
なお「昼間に仕事している人」と「昼間に赤ちゃんの世話をしている人」どちらかが夜泣きの対応するのなら、間違いなく前者がやるのが納得性が高いと私は思います。パパに大変さをわからせることができていれば全面的に夜中の世話を任せましょうよ!日中いないんだから!
家庭の事情などでスケジュールにのせることが難しいなら、まずは赤ちゃんの「眠い」「疲れた」サインを見逃さないようにしましょう。
- 目がとろんと小さくなる
- まばたきがゆっくりになる
- 泣く時の声が単調
- 泣く時に目を閉じている など。
罪悪感への対処の仕方
これらのやり方に移行すると決心したら、大変でもやり抜きましょう。眠り方を教える過程で赤ちゃんを「泣かせっぱなしにしている」という罪悪感に襲われるかもしれません。おっぱいですぐに口を塞げば泣き声は聞こえなくなりますが、そういう小道具なしで自分で眠りにつく練習をさせると赤ちゃんの泣き声がずっとしているために、心が痛むかもしれません。家族が責めるかもしれません。
「赤ちゃんは生後すぐ嘘泣きを覚える」と言い出したのは赤ちゃんのことをよく見てない人じゃなかろうか?と私は思います。赤ちゃんは喋れないんだから、泣いているように見えても訴え方が違うのです。泣き声のように聞こえるものは話している声なんです。大人と同じではありません。つまり、嘘泣きでなくて喋り声なんです。
その考え方でいくと、疲れすぎで泣いている赤ちゃんは「眠いのに眠れないよ~」と助けを求めています。「これまでこんなやり方じゃなかった!おっぱい咥えながら眠りたい!」と訴えています。でもそんなふうに毎回大騒ぎして疲れ果てて眠るより、誰かの助けを借りずに自分で安らかに眠れる子供になった方が子供だって幸せじゃないかと思うのです。
だから「泣かせっぱなしでかわいそう」と思わなくてよいです。置き去りにしたりしないで、安心させようと努めているなら…結果的にすぐ声がやまなくても、ひどい親なんかじゃない。落ち着き方を教えようとついてあげているんだから、長い目で子供のことを考えてあげている素晴らしい親だと思います。責められるようなことを言われても自信を持ってください。
【例外】新しい環境に慣れさせようとする時
「眠い」「暑い」以外でもギャン泣きする時はあります。でもこれは原因がわかると思います。
- 母乳から哺乳瓶に変える時
- 離乳食始めたて
- おしゃぶり卒業
- 病気などで苦しい時
- 痛い時(ケガや予防接種など)
- 怖い時(健診や慣れない人の沐浴など)
こういう時はもう、その原因を取り除くしかないです。ジーナさんのスケジュールに沿ってうまくいっていても、病気の時はなかなか寝ません。とはいえ「抱っこで夜を明かす」とか辛すぎますから、トレイシーさんのいう通り胸に手をあてて安心させつつ、頑張ります。これは仕方ない。ちょっとの時間は我慢!
【関連記事】哺乳瓶で飲まなくなったミルクをどうしたら飲むのか?【24時間で解決】
日本式育児「励まし」は意味なし
物事には経験者にだけわかるコツがあります。それを伝えるのがアドバイス。ジーナさん、トレイシーさんはそれだと思います。
「励まし」は一瞬救われた気がするかもしれませんが、実際には何も解決しません。日本の育児書は大体がそれです。育児書でなくとも、日本の教育とか考え方も全部その傾向があると思います。「がんばれ!」「がんばってるね、えらいよ!」「大丈夫!」って…いやあの、眠れなくて困っているんだって。アナタに認められたところで睡眠時間は増えないのよ。
学生時代、実技の授業で「これができないんです」って先生に相談したのに「大丈夫、できてるよ」と言われたことがあります。できていないのは自分が一番わかっているのでその言葉に励まされるはずもなく、逆にどうしようもないんだ…と絶望したもんね。できる人が普通にできることをできない人に教えるのは難しいかもしれないけど、それがわかった人は共有してほしい。だから私もこのサイトを開設しました。子育てで苦しんでいる人があまりに多いので、解決したいと願う人に伝えたいと思っています。
赤ちゃんをスケジュールにのせてよく眠れる子にする【ジーナ式】
困った時に辞書的に使える【トレイシー式】


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