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「鈴木其一・夏秋渓流図屏風」に行ってきました

気になる人の名前をメモしているのですが、その中に「鈴木其一」とあり、誰だっけ?と調べたら昔の日本画家でした。すずき・きいつ、と読みます。ちょうど企画展があるということで、根津美術館に初めて行ってきました。

何はなくとも紅葉の庭園!

紅葉の庭(根津美術館庭園)
池に映る紅葉!

チラシで見た屏風(びょうぶ)一枚だけ目にできたら満足…と思いながら出かけましたが、なかなかどうして日本庭園がなんとも立派です。「素晴らしい!もっとみんなデートとかで来るべき!」と思っていたら、午後は若者が意外とたくさん来ていました。わりと大人数で連れ立ってきていた若人が多く、SNS効果ですかね?ツイッターのキャンペーンもやっていました。

紅葉にひたすら目を奪われがちですが、庭園内にちょっと変な石像がたくさんあるのも面白いです。ちょこちょこ見ていくとインド的な象とかニヒルな表情の羊とか色々います。大学生カップルとかはこういうのを見つけながらキャイキャイやったらいいよ!

ニヒルな羊(根津美術館庭園)
口元がニヒルな羊(根津美術館庭園)

水琴窟という、蹲(つくばい)を伝った水が甕(かめ)に落ちる音を観賞するというものがありました。あんなささやかな音をめでるという美意識に感じ入ってしまう。さやさや鳴る竹林の風の音と水の音を聞いている時間にとても安らぎました。これは定期的に訪れて季節を感じたいところ!

ツイッターに紅葉の写真をアップしよう!というキャンペーンの告知ポスターが庭園内のそこここにあるにもかかわらず、観賞や撮影に邪魔にならない低い場所にあったのも感心したポイントです。心遣いがわかる!起伏があって小山のようになっているために全体が一望にはできない庭園全体の配置も魅力的だし、近代的なカフェも悪目立ちしない場所にひっそり配してあり心憎い!一方で階段などのアップダウンも結構あるので、車いすやベビーカーだと入れないゾーンもありました。

メインの展示

目玉の鈴木其一さんの「夏秋渓流図屏風」(重要文化財)よりも、鈴木さんが着想を得たという山本素軒さんの「花木渓流図屏風」の方が好きでした。其一さんの方は解説で「異様な表現」とか言われちゃってました。確かに異様な感じはします…。詳しくないけど日本画界隈ではキワモノ扱いなのかな?笑 チラシで見ると「夏秋渓流図屏風」が見栄えがするんだけど、実際に見てみると私は「花木渓流図屏風」の方が感じるところが多いのでした。

まず枇杷が好き!愛らしくて。身近に枇杷を愛でた人じゃないかと思うので、長崎とか千葉出身じゃないか…?ち、違う…?水の流れとファンタジックな金雲の質感に、写実的な笹に、みどりの銀杏の葉の優しいたたずまいも、立体的になるほど描きこまれた檜?の葉も、全部すてき!

「夏秋渓流図屏風」の方は、透けたような桜の葉の色がきれいでした。

あと心に残った作品は「昇龍図」です。鈴木其一の筆ですが、水と墨で濃淡を作って昇りゆく龍のほとばしるオーラ?闘気?を表現しているのが素晴らしく迫力があった!!顔もぴょこんとしてかわいらしかったです(龍が好きなので贔屓ぎみ)。こっちにも龍がいます↓

「藤花図」も好きでした!重なりあった花弁の輪郭を濃淡で表しているのが技巧としてすごいし、とっても美しい。花弁もですが、赤みがかった葉も吸いこまれるようで…はあー眼福。重要文化財の 「夏秋渓流図屏風」よりも小さい作品の方が好みでしたー。

噲々其一(かいかい・きいつ)という署名から「鬼滅の刃」の獪岳(かいがく)と善逸(ぜんいつ)をなんとなく思い出してしまいました。字面と響きが似てない?笑

美術館の規模もあると思いますが、展示点数はちょっと物足りなかったです。唐突に終わってしまった印象で、もっと見たかった…。個人蔵の作品が多かったので、次回いつ観られるかわからないところも寂しい。

その他の展示

と思いきや別フロアにも展示が!しかし「仏教美術(仏像など)」「青銅器」「書」「茶会道具」と鈴木其一とは全然関係ない展示でした!

庭園からも感じますが、根津美術館の強みは仏像や茶道具のようですね。そういうものに興味ある人口は日本画に比べると少ないだろうから、と日本画の企画展の目録に「同時開催 テーマ展示」として入れてしまうところに運営のしたたかさを感じて嫌いじゃないです。笑 「せっかくだから見てみよう」となるもんね!

私も興味はないクチなのでパーッと見てきましたが、作品そのものよりもその作品がここに来た来歴にロマンを感じました。三千年以上前の青銅器がきれいに残っているってすごくない?あと昔の禅僧の個人的な手紙が掛け軸にされていることに驚きました。書いた人が知ったらどんな気持ちなんだろう…

初訪問なので定かではないですが、茶道具も毎回展示替えしているような雰囲気でした。茶道やっている人には季節の参考になるでしょうね。私も3人目の授乳が終わったら茶道やりたいと考えているところです。まだ妊娠してもないけど!

とある仏像の顔が夫に激似で笑っちゃったのですが、写実的な表現の仏像はこういう楽しみ方もありますね。不謹慎だけど興味ないよりはよいと思う。三十三間堂で自分に似ている像を探す、というのは修学旅行でもやりました(*´▽`*)

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