※当サイトのリンクにはプロモーションが含まれることがあります。

「テート美術館展 光-ターナー、印象派から現代へ」に行ってきました

国立新美術館で開催していたテート展へギリギリ滑り込み!大阪会場は2024年1月まで。

かなりの数の作品が撮影OKだったので画像を交えながら感想をば。

見ごたえたっぷりの名画たち

まずは一番気に入ったのがこちら。

ジョン・ヤング=ハンター「私の妻の庭」
ジョン・ヤング=ハンター「私の妻の庭」

初めて見る作家だが、奥さんの顔に照り映える陽光の美しさ、穏やかなまなざし、緑豊かな庭に最高の幸福を感じた。ことに、奥さんの額~目元にかけての陰影に吸い込まれそうだった。すこしまぶしげな表情がいとおしい。「どう!?俺の妻、美人っしょ!?優しいしペットの孔雀の世話もしてくれて最高に働き者なんだぜ!今度ウチに遊びに来てくれよな!!」感が、とてもよい(事実関係は知らない)。

続いて、いちばんハッとした絵はこちら。

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー「陽光の中に立つ天使」
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー「陽光の中に立つ天使」

私の知っている「西洋画」の印象にはないジャンルの絵(知らないだけとも言う)!入口近くに展示してあったが見ごたえがありすぎて列が全然進まない。詳しくはないものの展覧会のタイトルにもあるように「ターナー」の名は聞いたことがあり、その凄さをここで理解した。

画面中心の発光しているような天使の力強さ、神々しさもさることながら、ほとんど周りはぼやけているのに骸骨とか何がいるかわかるのがすごい。写実的じゃないのに何が何なのかわかるって、どういう画力なのか。

さらに後半にはターナーの「講義のための図解」などの展示もあったが、これらの教材がものすごく画期的で素人でもわかりやすい!非常に頭のよい人でもあったのだろうと思う。

人だかりが途切れず一番人気だったのでは?と思うのがこちら。

ジョン・マーティン「ポンペイとヘルクラネウムの崩壊」
ジョン・マーティン「ポンペイとヘルクラネウムの崩壊」

大きな画面で大迫力!写真だと伝わらないが、細かい部分の描写も大変なことになっている。

ジョン・マーティン「ポンペイとヘルクラネウムの崩壊」部分
ジョン・マーティン「ポンペイとヘルクラネウムの崩壊」部分

いかづちの鋭さと、その先の炎、奥のポンペイの建築が絶望的に照らされて…憔悴した人々、手前の波、岩陰、荒れる波に揺さぶられる帆船、持ち出した銀食器…
細かい部分まで描き切っているからこその説得力!逃げまどう一人ひとりのストーリーが見えてくるよう。

画力のとんでもなさに「うまい」という感想しか出てこない学生さん、その気持ちわかる!それでもうまい以外の感想を言ってみてほしいわよ(*´▽`*)

近くにジョゼフ・ライト・オブ・ダービー「噴火するヴェスヴィオ山とナポリ湾の島々を臨む眺め」もあり、こちらはボッカーン!!と噴火したまさにその瞬間を描写した作品。こんな垂直に噴火するか?とも思うけど、してたらこうだろうな…とこれも説得力のある画面だった。

ちょっと違った感じの作品も。

ゲルハルト・リヒター「アブストラクト・ペインティング(726)」
ゲルハルト・リヒター「アブストラクト・ペインティング(726)」

これは広告で見た時「雨の道路に写りこんだ風景」だと思ったけど、そうした解説はなく。重ねて削る技法の方にこだわりがあるらしい?どう見えるかは自分次第でよいと思うけど、私は雨の日の道路に見える!左半分なんて完全に自動車じゃない?

静かな絵も素敵だった。

ジョゼフ・ライト・オブ・ダービー「トスカーナの海岸の灯台と月光」
ジョゼフ・ライト・オブ・ダービー「トスカーナの海岸の灯台と月光」

灯台の横に見える月。沈みゆくところだろうか、月のさやけさは万国共通ですなあ…
灯台をよく見てみると灯りの部分から煙が出ている。電気がなかった時代の灯台は火を焚いていたから煙が上がっていたんだなと、そんなところにロマンを感じる。そして画面下の波に白く線を入れるのがすごく効果的!水面に写った月の光は確かにこんな感じよ。絶え間なく動く物質の瞬間を観察して絵画にする人間の力に感動。

抽象画もありまして。

ワシリー・カンディンスキー「スウィング」
ワシリー・カンディンスキー「スウィング」

スマホの背景にでもするのか、この絵や抽象画は撮影している若い人が多かったように思う。色合いがあたたかくておしゃれで、どことなく北欧っぽさを感じる(画家の名前からすると北欧ではなさそうだが)。抽象画ではあるんだけど、私の目にはカーテンとスタンドライトのそばで座っている女の人に見えた。

ジョン・エヴァレット・ミレイ「露に濡れたハリエニシダ」
ジョン・エヴァレット・ミレイ「露に濡れたハリエニシダ」

解説によると「木の霊が放つ力強い声に着想を得た」ということだった。確かに深い森の奥から呼ばれているみたい。奥に何があるのか心ひかれる。

ミレイはオフィーリアの絵画で有名な画家だが、残念ながらオフィーリアの展示は今回なく(ハガキは売っていた)。

そして全般的に言えるのが、額もよかった!!!写真全部見返してみて。どれもそれぞれの絵画にすごくマッチして重厚感があり、作品のよさを助けている。

絵画以外だと、写真作品はキャサリン・ヤースの作品が印象的だった。ネガとポジを重ね合わせると、ただの廊下を撮影した写真が異世界のようになっておもしろい!照明が紺色になるのとかとても新鮮。ふだん見ている世界の裏側を見るような気持ちになる。

インスタレーションもあったが、どれも正直よくわからんかった(*´▽`*)うん、展覧会タイトルの通り光だね。現代の作品だね。としか思わなかった(浅薄)。

おみやげは長蛇の列で買えず

私は遅い時間に行ったのだが、新国立美術館に入った時すぐに目に入った大行列を見て「最終日近いからってこんなに混雑してるの…!?」と衝撃を受けたが、それは展覧会そのものでなくショップの列だったのである!!

大きな展覧会なので、よくあるようなハガキのほかにもハイセンスなグッズも色々あった。上記「スウィング」の靴下が欲しかったので少し並んでみたのだが、進み方と列の長さから「40分くらい待ちそうだな…」と計算し、結局諦めた。1枚でサラリと着てもおしゃれなTシャツやシンプルなトートバッグなど、プレゼントとしても喜ばれそうなものも色々あったので並ぶ気持ちがある人はじっくり見てみるとよいと思う。

周辺情報

東京ミッドタウンで半券サービスがあるということだったが、出口を間違えてミッドタウンにたどり着けずこれまた諦めた。空腹すぎて通りかかったタイ料理店、クルン・サイアム六本木店に飛び込んだ。

なにせ、このあたりはどこの店も六本木価格!メニューを外に出していてくれる店でさえ普通に「コース8800円」とか書いてある!そこまでは求めてないんだよなぁ…と、さまよい入ったのがここ。タイ人らしいお姉さんたちが優しく席にいざなってくれてホッとする。ガラス張りの厨房のコックさんも目が合うと微笑んでくれて、さすが微笑みの国タイ!

疲労したのでハイビスカスビール(700円)を注文!すっぱいが爽やかで疲れに効く味。生春巻き(ポピアソット1本480円)はエビも何も入ってないんかーい!と思ったがまあ…この金額だしね…タレは間違いなくタイの生春巻きについてくるすっぱくておいしいやつなのでよしとしましょう。
トムヤムクンはなんか…ひと味足りないような。塩かな?卓上に何もないのでそのまま食べ進める。しかし量は多め!もやしは一袋入ってるんじゃないかというくらいモリモリシャッキリ。エビは二尾。パクチーはご覧の通り。常連っぽい人はチャーハンを食べていたのでライス系が得意な店なのかもしれない。トクヤムクンがあると頼んじゃうんだよなー!

と、軽く飲んで食べて税込み2460円。カードや電子マネーも使えた。具(エビ!)に若干不満が残り味ももう一つ…と思ったが、六本木で高級店じゃない店でやっていくとまあこうなるかな~という印象ではあった。何よりコックさんの微笑みがプライスレス(*´▽`*)ごちそうさまです!

コメント

タイトルとURLをコピーしました