数年のうちに着物を普段着にしようと目論んでいます。ヨダレダラダラの赤ちゃんと生活しながら正絹(シルク)の着物を着る勇気はないので、一人で出掛ける時だけ着物を着て、着付けや振る舞いの練習をしているところです。ここ数か月でかなり着付けの悩みが解消されてきたので記録しておきます。実践にまさる教師なし…!
私の着付け方法
- 昔ながらの肌着
- 昔ながらの長襦袢+腰紐&伊達締め(衿を固定)
- 着物(長着)+腰紐&コーリンベルト&伊達締め(おはしょりを固定)
- 帯を巻く
という手順で着ていました。着付け道具はぜーんぶ祖母、母からのお下がり(あ、コーリンベルトは着付け教室で買わされました)。かの有名な「うそつき襦袢」というのは持っていません。
爆裂巨乳というわけでもないので補正はしていません。多少のくびれはありますが、くびれはあった方がラインが綺麗だと思う派です。
衿まわり
衿が詰まる
最初たくさん半衿を出しても、着ているうちに衿が見えなくなってしまうのが悩みで、色々試してみました。
着物の打合せがしまる問題
着付け教室で習ったそのまま、伊達締めの前に「コーリンベルト(きものベルト)で衿を固定する」という手順を守っていたのですが、このせいでは?と考えてコーリンベルトをまずは緩めてみました。
しかしこれは変わらず!なので思い切ってコーリンベルトをやめてみたら打ち合わせがしまってくることがなくなりました。
しかし今度は襦袢の衿が開いてくるように…そのせいで半衿が長着に隠れて見えなくなります。
襦袢の衿が緩む問題
コーリンベルトをつけると衿がしまることは実証されたので、今度は襦袢にきつめにしたコーリンベルトをつけてみました。しかしこれは意味がなかったです!
衿消失問題にはしばらく悩まされましたが、ある日ひらめきました。襦袢に使っていた伊達締めがポリエステル製、着物(長着)に使っていた伊達締めは正絹製だったのです。伊達締めを着物と襦袢で取りかえてみました。デデン!伊達締めをポリから正絹に変えたら襦袢の半衿は緩まなくなりました…!
しかし!当然といおうか今度はポリ伊達締めを使った着物の方が緩みやすくなり、裾すぼまりを抑えてくれず着物がスカート状に…もう安物でもいいので正絹の伊達締めをもう一本買おうと思った瞬間でした。本物の道具を使うのって大事ですね。
なおこの時は襦袢も着物も正絹でした。ウールや木綿の着物だとまた違うかもしれません。
半衿の縫い付け
白衿よりも色半衿でオシャレを楽しみたい派です。ですが毎回半衿縫ってらんねーめんどくせーと思って衿用のテープを使っていました。
これはこれで面倒。その上なかなか要領がつかめず、いつも衿がフワフワしてはがれてきます。毎回イライラしながら付けていたのですが、ある時突然気づきました。私は裁縫苦手でも嫌いでもないことを…。
先入観で「半衿を縫うのは面倒」と思い込んでいたのですが、5~10cmくらいの適当なピッチで縫ってみたらダントツ早くきれいにできたのです。首の後ろのところだけちょっと丁寧にやればあとはもうザックザック縫って大丈夫でした。
まち針をとめて、襦袢をキレイに挟んだ状態で縫おうとするから大変だったのです。縫うことが苦じゃないなら、片面ずつバーッと荒く縫う方がずっと早いと思います。糸は一本取りで、片方タマドメしないですぐ引き抜けるようにしておくのがオススメ(糸は何度も半衿に再利用できます)。
衣紋がなくなる
襦袢を着る段階では衣紋を抜いているのに着付けが完了する頃にはツメツメになっているというのがよくあるパターンでした。これは襦袢を「衣紋抜き付き」のものに変えたら解決しました。首の後ろから垂れている布のことですが、ここに紐を通して衣紋を固定します(布を自分でつけるだけでもOK)。
衣紋抜き付きの襦袢ってわりと最近出てきたものなのか、祖母、母からのお下がりにはついていなかったのです。叔母のお下がりの中にありました。便利ですが、慣れてきたら昔ながらの何もついていない襦袢にまた挑戦してみたいところ。
サイズの小さい着物を着る
丈を短く着付ける時の注意
オークションでゲットした着物など、丈がすごく短いものもあります。参考記事→ヤフオク!まとめ売りの着物と帯を買ってみた【失敗しない買い方と活用方法】
そういう短い着物は
- 対丈で着る(おはしょりを出さない)
- 短めに着付けてブーツを履く
- 短めに着付けて袴と合わせる
- みせる裾よけと合わせる(ロングのプリーツスカートでも)
というようなやり方で活用できるかと思います。よくやるのはブーツです。雨対策にもなるし一番カンタン!このブーツ↓は安いのに足首がキュッとして着物によく合うので愛用しています。履きつぶして2足目。
ブーツや袴の時の注意ですが、短い着物をいつもの襦袢と合わせると、注意しないと襦袢が着物や袴の下からチラチラ見えてしまう事態に。裾よけは思い切り短く、襦袢もおはしょりをとるような感じで着ています。紐が増える上にウエストがモコモコしてしまうけど仕方ない…買うほどではないけど短い襦袢があれば一番よいのだろうと思います。誰か…お下がりを…!
着物と襦袢のサイズが違う
普通サイズの襦袢にミニマム着物を着ると、はみ出るのは裾だけではありません。袖周辺も飛び出ます。初期のKIMONO姫で袖が合わない場合の対処が載っていたので、それを思い出しながらやってみました。
襦袢をはみ出ないよう長着の袖に波縫い。タマドメしないと糸が次回再利用できるという話だったので両端がフリーの状態で出掛けました。そしたらほどけてきました(だよねー)!後からKIMONO姫(④↓でした)を読み返してみたらちゃんと「片方だけタマドメして」と書いてありました。両端タマドメしなきゃほどけるわ。記憶違いですね。
帯が短くて足りない
私は「帯が短くて足りない」という事態になったことはありません。これは私が細いというより、補正をしていないからだと思います。
「昔の帯が短い」というのはよく聞くけど、昔の人は補正していなかったからじゃないのかなと思います。昔の人の写真なんかと比べても現代人のウエストは細いと思うけどね。全体的に体格が大きくなっていても、結べなくなるほどでしょうか?長さがあるほど高値をつけられる帯メーカーの策略ではないかしら…?
補正ゼロでもまあ綺麗に着れていると思います。「補正しないと紐が苦しい」というのも聞くけど、全然苦しくないですよ。補正なしは暑がりさんにもオススメ。
下着
アンダーバストが苦しい
着付けに慣れてくると着物で過ごすのは快適なのですが、アンダーバストだけなぜか苦しい…原因は帯枕の紐か?と疑いましたが、脱いだ後に胸の下にがっつり痕がついていることに気づいて、和装ブラ(フロントファスナータイプ)をやめてみました。そうしたら完全に解決しました!単品だとそんなでもないのですが、ゴロゴロしているアンダーバスト部分を紐が押さえつけることにより痛みが出ていたようです。
これまた着付け教室に言われて買ったものでしたが、必死こいて潰すような胸でもなかったわ(*´▽`*)
現在はワコール(ウンナナクール)のナイトアップブラをつけて着物を着ています。ワイヤーもパッドもなく、ノーブラより安心感があるので着物ビギナーに最適だと思います。達人はノーブラノーパンのイメージです。笑
その他
帯がゆるんでくる
伊達締めと同様のポリエステル問題ですが、化学繊維の半幅帯はすぐユルユルになっちゃってほどけます。でも伊達締めと違って柄が可愛いから使い続けたい!…ので帯締めをあわせておしゃれ感を演出しつつ緩み防止に努めています。
現代の帯はポリエステル製も多いですからね。うまく共生したいところ。
コーディネートのコツ
参考にしたもの
私のように祖母、母のお下がり着物から始めようという方は特に…悪い意味での「昭和っぽさ」からの脱却に悩むことと思います。
- 紺地に絣模様のウールのアンサンブル
- 帯は赤!
「着物を着たいから出してくれ」と言って始めに出てきたのがこれらです。どうやってオシャレに着たらいいのか…と絶望。いや可愛いよ?可愛いけど私の目指すオシャレ感からはほど遠い…しかし諦めずに祖母の箪笥をハントしてみると、え!あるじゃん!掘れば掘るほど可愛いものが出てくるんです。ひと昔前(母)の「かわいい」はダサイように感じられましたが、ふた昔前(祖母)のものは断然素敵!
とはいえ昭和感あふれる母の着物にも愛着はあり、活路を見出したいところ。着物の本やインスタグラムやツイッターを見ていると参考になる写真がたくさんあります。着物ラバーズのほか、リユース着物ショップのアカウントなどに注目。
赤い着物は昭和の娘っ子になるからダメ!と思っていたけど、この本↓で緑の帯と合わせてるコーデは全然令和でした。超かわいいじゃない赤い着物。赤い帯も昭和すぎ!ダメ!と思ってたけど黒い着物に合わせてたのがめちゃ素敵でした。ツイッターで見た。
「あれもこれも」で増えすぎないよう注意
- 現代的な柄の帯だけあれば着物が活用できるのでは→豆千代モダンの半幅帯を購入
- 色合わせが大事なんじゃないか→リサイクルきものを漁る
- あの着物をなんとかして着たい→リサイクル帯を…同上
こんな感じでお下がりの着物を令和ぽく着ようと試行錯誤した結果、帯ばかりが増えました(*´▽`*)
もともとお下がりの帯は「キンキラキンの豪華すぎるもの」か「ズタボロの普段用」しかなくて。まともな普段用がほとんどなかったのです。とはいえ数えてみたら長着よりも帯が多くなっていましたテヘヘ!数えてみたら現時点で手元にある長着は銘仙5正絹4ウール2、帯は名古屋帯9半幅帯5でした。

たぶんここからは半襟と帯揚げで工夫するのが正解な気がします。
半衿は安いものもあるけど、帯揚げはちょっと高め。好きな布を買ってギザギザのハサミで処理して自分で半衿も帯揚げも作ってしまうというのもあり。私の場合半襟は90cm×15cmくらい、帯揚げは115cm×20cmくらいあれば大丈夫そうです。
街で見かけて素敵!と思った人は、黒の羽織にジョーゼットだかシフォンだか、黒い透ける生地を縫いつけていました。よい意味で着物感がやわらいで。裁縫が苦にならない人はそういう楽しみ方もありますね。
帯締めの端、帯揚げが出てくる
コートを脱いだ後など特に、しまっていた帯締めの端がピローンと出てきてしまうことがあります。これは端をクルクルと巻きこんだり変わった結び方をしたくなければ要所要所で気を付けるしかないのかな…と思っています。身も蓋もない!
帯揚げもチラ見せくらいが好きなのですが、持っているのが絞りのモリモリしたやつだからなのか、歩いているうちにどんどん上に出てきます。これも要所要所でグイグイ入れているのですけど、何か工夫できることがあれば追記します。
オススメ着物コーディネート本
色々な着物コーディネートの本を読みましたが、一番好きなのはこれ!
リサイクルで安く買えそうな着物や帯なのに、組み合わせの仕方だけでこんなに素敵になるなんて!と感動。豆千代さんの着物への考え方や愛も感じられて眺めているだけで幸せになります。どちらかというと若者向けというか、ポップでキッチュな感じが得意なんだろうなと思います。
目からウロコがはがれ落ちるほど参考になったのはこれ!
中でも半衿の色遣いには脱帽です。もともと洋服のスタイリストだそうですが、著者の横森さんは50代くらいの方なので「年をとってもこういうふうに着たらいいんだ!」と思えます。明るい色の使い方は本当に素敵。
前項の大野らふさんの本も可愛いけどアンティークの高価なものが中心で「そらカワイイの当たり前だわい」と思わなくもないので、高価でない着物、ありふれた感じの着物を中心にセンスよく組み合わせているこの2冊がオススメなのです。
まずは着ること
とまあ色々書きましたけど、まず実践してみるとその人ならではの問題や解決法も出てくると思うのでとにかく着てみようぜ!部屋着を着物にするのもオススメです。


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